お楽しみ会

在園年中児のお母さんが寄せてくれた日記です。


2学期最終日。

毎年たんぽぽでは「お楽しみ会」という行事があります。

これは言うなれば学芸会のようなもので、

歌や合奏、劇と、子どもたちが練習の成果を

見せてくれる会です。

練習の成果を披露すると言っても、

先生が決めた形を教え込んで

「出来栄えのいい物を親に見せる」という

行事ではありません。

「結果」や「最終的な形」よりも、

子どもたちが自分たちで考え

準備や練習をするという「過程」を大事にしています。

例えば劇ごっこ。

年中さん

劇ごっこのために、各学年の子どもたちが

園にある絵本の中から好きな本を選び、

それをみんなで劇に仕上げていきます。

題材によっては登場人物が少なくて、

子ども達の数では人数が合わない場合も・・・。

先生なら、すぐに「これは出来ない、合わないな」と

わかるでしょうが、決して否定はせず、

実際に子どもたちに劇をやらせてみて、

失敗をさせてみて、そこでどうしようか?と

みんなに問いかけます。

子どもたちは自分たちなりに考えて、

こうしたらいいじゃないかと意見を言ったり、

それを試してみて、考えたりします。

先生はいつも子ども達の意見を尊重しながら

問題の解決に導いてくれます。

こうして、子どもたちが主体で

いくつかの題材からどの演目をやるか、

誰が何の役をやるか意見を出し合って決め、

先生たちはそれを実現するために小道具や

衣装を作って影で子どもたちを導いてくれるのです。

教え込まれた物ではないので、

決して見栄えのする完成形ではありませんが、

楽しく自分なりに演じるありのままの子どもの姿が

たんぽぽっ子らしく、とても温かい時間が流れています。

先生方も自分たちの保育に自信を持っているからこそ、

形にこだわらない姿を親たちに届けれくれるのだと

思います。

年長さん 「かにむかし」

また、子どもたちの劇を支える背景の絵や

大道具、小道具や衣装はどれも、園にあるもので

先生が手作りで工夫して作って用意してくれます。

そのところどころに子どもたちが手形をスタンプして

色を添えたり、子どもも一緒に関わることもあります。

毎年劇で演じる子どもたちのために

先生のかけて下さった手間に、

子ども達への愛を感じます。

お帰りのときには自分が使ったお面や衣装を

お土産に持たせてくれました。

それから、たんぽぽの行事では、縁の下の力持ちで

「母達のお手伝い」が欠かせないのですが、

このお楽しみ会も例外ではなく、場面転換や

子どもたちの着替えの手伝い、幕の開け閉めなどを

お手伝いの担当になった母が引き受けます。

私は毎年この手伝いを進んで引き受けています。

リハーサルから本番まで、

子どもたちが急成長する姿。

いつもは平気だったのに、当日緊張してしまう子。

逆に普段と変わらずふざけてしまう子に、

それをたしなめるちょっとお兄さんお姉さんな子。

どの子も自分の役割を受け持って、

ステージに出ていく。

ここから先は自分たちで何とかしようとする背中は、

毎日お迎えの時に見るお友達より

少し逞しく見えます。

年少から年長まで全員の子どもたちの姿を

垣間見ることが出来る舞台袖からの景色は、

実は特等席だと思っているのです。


全員での合奏 「クリスマスのかねが♪」

母として、お手伝いを引き受けたからには

段取りをしっかりしようと気負う気持ちも

確かにありますが、

我が子とだけでなく、たんぽぽの子たちみんなと

作り上げる達成感は毎年格別です!

園児の頑張りが披露された後は、

お母さんの出し物や先生からの歌のプレゼントがあり、

お楽しみ会はお開きとなりました。

「がんばったね」「ママたちの歌も楽しかった~っ」と

母と子で話しながら、それぞれ帰ったことでしょう。

この行事を今年の最後として、たんぽぽは冬休みに入りました。

また来年になってからの子どもたちの成長が待ち遠しいです。 

たんぽぽ幼児教室 西東京市

西東京市ひばりが丘にあるたんぽぽ幼児教室です。幼稚園と同様の保育を行っています。少人数でのきめ細やかな保育、また縦割り保育と年齢別保育の両方を取り入れる特色ある園です。

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